産経ニュース

【野口裕之の軍事情勢】中国が核の先制使用を容認 河野外相の米核戦略「高く評価」発言を高く評価する

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【野口裕之の軍事情勢】
中国が核の先制使用を容認 河野外相の米核戦略「高く評価」発言を高く評価する

北京の釣魚台迎賓館で、会談前に握手する河野太郎外相(左)と中国の王毅外相=1月28日(共同) 北京の釣魚台迎賓館で、会談前に握手する河野太郎外相(左)と中国の王毅外相=1月28日(共同)

 ソ連の場合は1982年以降、核の先制不使用を明言していた。けれども、冷戦後の93年を境に、核の使用条件を次々に緩和し、2000年代の今も緩和を継続中だ。冷戦時代とは反対に、欧米通常戦力への優位をロシアが保てなくなった事情に起因する。

 ウラジミール・プーチン大統領は2015年、ウクライナ・クリミア侵略(14年)をめぐり、戦術核戦力を臨戦態勢に置くと凄んでいる。

 ロシアや北朝鮮のみならず、後半で触れる中国も先制使用条件を緩め、わが国の周辺はキナ臭さを急激に高めているのだ。

 日本が「唯一の被爆国」を強調したところで、北朝鮮は「それがどうした。2番目の被爆国になりたくないので核保有国だと認めよ」と、痛みなど感じない。

 NATOも冷戦後の《新戦略概念》で、《不確実性の担保》に向け核戦力を保持すると定めた。背景には《通常兵器での戦争でも、劣勢下では核兵器を使用するかもしれぬ不確実性》こそ抑止力だとの認識が横たわる。

 大東亜戦争(1941~45年)末期、優勢だった米国が通常兵器しか有しない日本にトドメの核爆弾を落としたのは、ソ連の核開発をにらみ「悪魔の実験」が必要だった側面もあるが、唯一の核保有国で核報復される確率が低かったためだ。

続きを読む

このニュースの写真

  • 中国が核の先制使用を容認 河野外相の米核戦略「高く評価」発言を高く評価する
  • 中国が核の先制使用を容認 河野外相の米核戦略「高く評価」発言を高く評価する
  • 中国が核の先制使用を容認 河野外相の米核戦略「高く評価」発言を高く評価する
  • 中国が核の先制使用を容認 河野外相の米核戦略「高く評価」発言を高く評価する
  • 中国が核の先制使用を容認 河野外相の米核戦略「高く評価」発言を高く評価する
  • 中国が核の先制使用を容認 河野外相の米核戦略「高く評価」発言を高く評価する

「ニュース」のランキング