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【野口裕之の軍事情勢】中国が核の先制使用を容認 河野外相の米核戦略「高く評価」発言を高く評価する

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【野口裕之の軍事情勢】
中国が核の先制使用を容認 河野外相の米核戦略「高く評価」発言を高く評価する

北京の釣魚台迎賓館で、会談前に握手する河野太郎外相(左)と中国の王毅外相=1月28日(共同) 北京の釣魚台迎賓館で、会談前に握手する河野太郎外相(左)と中国の王毅外相=1月28日(共同)

 そもそも、日本を取り巻く核兵器情勢を正視できぬセンセイ方は、《核の先制使用》と《先制核攻撃》の違いもご存じなかろう。

 まずは、核戦略のイロハから入る。 

「核の先制使用」は「先制核攻撃」とは違う

 《核の先制使用》とは戦端が開かれ、戦争の途中で核兵器を使用する戦略。

 敵は核兵器ではなく、通常兵器で攻撃してくるが→敵通常戦力が味方を圧倒し→敗北が濃厚になるや→やむを得ず先んじて核戦力を投入し→劣勢を挽回する…といった段階を踏む。

 冷戦時、ソ連を主力とするワルシャワ条約機構(WTO)軍と対峙する北大西洋条約機構(NATO)加盟の欧州諸国は、自らの通常戦力の劣勢を補おうと、米国の核戦力を引き寄せ、先制使用を確実にするべく欧州に核ミサイルを配備。一部の国は核兵器シェアリングにより「核のボタン」を手に入れた。

 韓国も、北朝鮮の巨大なる陸上兵力に備え、米国による核の先制使用を後ろ盾にする。

 《核の先制使用》と、開戦前にいきなり核兵器を使う《先制核攻撃》は異なるコンセプトなのである。

 一方、冷戦が終わると、ソ連崩壊後のロシアが「先制使用の敷居」を下げていく。

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