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【アメリカを読む】「中南米の民主化さまたげている」 中国の援助外交に米財務省が対決宣言

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【アメリカを読む】
「中南米の民主化さまたげている」 中国の援助外交に米財務省が対決宣言

2017年2月、米国務省で中国の楊潔●(=簾の广を厂に、兼を虎に)国務委員と握手するティラーソン米国務長官。中国が投資活動を強める中南米地域で、米中の摩擦が激化する公算が高まっている(AP) 2017年2月、米国務省で中国の楊潔●(=簾の广を厂に、兼を虎に)国務委員と握手するティラーソン米国務長官。中国が投資活動を強める中南米地域で、米中の摩擦が激化する公算が高まっている(AP)

 中国が中南米地域で展開する援助外交に、トランプ米政権下の財務省が対決姿勢を鮮明にしている。中国は現地政権に近い資源産業やインフラ事業へ重点投資し、米国の裏庭で勢力圏を広げてきた。米財務省は「民主化や『善良な統治』のさまたげになっている」として、ベネズエラなどの独裁政権を支える中国の投資姿勢を問題視。民需主導の支援イニシアチブを推進し、対中対抗を強化する構えだ。(ワシントン 塩原永久)

 「中国は原油と引き換えにベネズエラに援助しているため、一体どれほどの額が中国から投じられているのか知りようがない」

 米財務省のデビッド・マルパス財務次官(国際問題担当)は2日、首都ワシントンで開かれた討論会でそう述べ、独裁色を強めるベネズエラのマドゥロ政権を、資源インフラへの投資を通じて支援する中国を強く批判した。

 中南米で存在感を増す中国に対して、トランプ政権は疑念を高めている。昨年のパナマと中国の国交樹立や、今年初めに南米を外遊した中国の王毅外相が、現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」への参加を呼びかけたためだ。

 米政権ではティラーソン国務長官が今月1日、メキシコやペルーなどの中南米諸国に外遊に出た際、「自国民の利益だけを追求する帝国主義的な大国を必要としていない」と強調。中国などの進出手法を「略奪的だ」と断じたばかりだ。

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