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【海峡を越えて 「朝のくに」ものがたり】(3)慰安婦の実態 当時検診した95歳の元軍医が証言

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 軍医少尉となった高地はまだ20歳、同師団野砲兵第39連隊に配属となり、4人の軍医で兵士の健康ケアや、前線で負傷者の治療にあたった。19年3月には中尉に昇進、戦死した軍医の後任として歩兵連隊へと移っている。

 高地によれば、「慰安所」は、各部隊ごとに設置されていた。軍がつくったのではない。「女衒(ぜげん)のような年配の日本人が経営していました。日本人、朝鮮人、中国人の慰安婦がいたが、連れてきたのはその経営者。民間人の業者が仕切り商売でやったということです。軍が関与したのは性病の蔓延(まんえん)を防ぐために、軍医が定期的に慰安婦の検診を行うことだけです」

 初めて検診に訪れたとき、高地は、朝鮮人慰安婦から明るい調子で誘われたことを覚えている。「遊びに来てぇ、タダでいいから!」。20代半ばの慰安婦の方が高地よりも年上で、からかわれたことに心穏やかでなかったが、若い高地には婦人科検診のやり方すら分からない。平壌医専の先輩だった高級軍医に頼み込んで初回のみ手ほどきを受け、手順を覚えるのに懸命だった。検診は週に1回。病気の発生が分かれば、程度によって営業停止を命じるケースもあったという。

 ◆日本への非難は不当

 「軍隊と性」の問題は、今さら言うまでもなく、古今東西、あらゆるところに存在している。1991年の韓国映画『銀馬将軍は来なかった』(張吉秀監督)は、朝鮮戦争を舞台に米軍兵士を相手にする韓国人売春婦を主人公にした名作だ。韓国軍は、ベトナム戦争に参加し、現地女性との間に「ライダイハン」と呼ばれる多数の混血児をもうけ、国際問題を起こしている。先の大戦の終戦直前、満州(現中国東北部)へなだれ込んできたソ連軍(当時)は、邦人女性を見境なくレイプし、塗炭の苦しみを味わわせた…。

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