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【中国ウオッチ】中国初の無人宇宙実験室「天宮1号」 北海道南部、東北「3月落下可能性高い」 すでに制御不能か 中国は反論

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【中国ウオッチ】
中国初の無人宇宙実験室「天宮1号」 北海道南部、東北「3月落下可能性高い」 すでに制御不能か 中国は反論

 中国が独自の有人宇宙ステーション建設に向けて打ち上げた初の無人宇宙実験室「天宮1号」が今年3月ごろ地球に落下する見通しだ。欧米の専門家はすでに制御不能となっていると分析し、有害物質の付着した破片が人口密集地域に落下する可能性も指摘するが、中国側は「制御下にあり南太平洋に落下させる」と反論。双方の主張は真っ向から対立している。(北京 西見由章)

 「わが国は天宮1号の監視とコントロールを継続しており、今年前半に落下させる」

 「大気圏に突入後、燃え残った残骸は指定海域に落下させるので地上への被害は発生しない」

 中国の宇宙開発を担う国有企業「中国航天科技集団」で空間実験室システムの総責任者を務める朱樅鵬氏は1月上旬、中国紙・科技日報にこう語り、天宮1号が制御を失っているとする欧米メディアの報道を打ち消した。

 2011年9月に打ち上げられた天宮1号は、中国が22年前後の完成を目指す宇宙ステーションの原型だ。打ち上げ時の重量は8500キロで高さは10・5メートル、主要部分の直径は3・4メートル。無人宇宙船「神舟8号」や有人宇宙船「同9号」「10号」とのドッキング実験に成功し、後継の「天宮2号」が打ち上げられる半年前の16年3月にその任務を終えた。

 当初の高度は約350キロ前後だったが、中国有人宇宙プロジェクト弁公室によると昨年12月31日から1月7日までの平均高度は281・3キロ。「体勢は安定し形状に異常は発生していない」とされるが、徐々に高度を失っている。

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