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「文春」「AERA」の「ホルモン漬け輸入牛肉が乳がんを増やす」は科学的根拠があるのか?

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「文春」「AERA」の「ホルモン漬け輸入牛肉が乳がんを増やす」は科学的根拠があるのか?

サシ(脂肪)が入った牛肉(平沢裕子撮影) サシ(脂肪)が入った牛肉(平沢裕子撮影)

疑似相関というトリック

 週刊誌やネットニュースの記事は、日本人の乳がん増加と牛肉のホルモン剤投与を関係づける推論をしている。

 文春ネットの記事は「細胞ががん化するまでに20~30年かかる→1970年代から米国産牛肉の輸入が増加→いま40~50代に乳がんが増え続けているのは30年前から食生活が変わったせいだ」としている。

 しかし、この推論は「疑似相関」に過ぎない。疑似相関とは、無関係なもの同士にあたかも関連があるように見せかける統計を使った“トリック”のことだ。

 例えば、「携帯電話を使うようになったから乳がんが増えた」「女性が大学へ行くようになったから乳がんが増えた」などの推論を統計データ付きで導き出すことも可能だ。

 日本の豊かな食生活は、6割を海外から輸入することで成り立っている。その恩恵に目をつぶり、科学的検証もなく“フェイクニュース”をまき散らすのは、そろそろやめてほしい。(文化部 平沢裕子)

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