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「文春」「AERA」の「ホルモン漬け輸入牛肉が乳がんを増やす」は科学的根拠があるのか?

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「文春」「AERA」の「ホルモン漬け輸入牛肉が乳がんを増やす」は科学的根拠があるのか?

サシ(脂肪)が入った牛肉(平沢裕子撮影) サシ(脂肪)が入った牛肉(平沢裕子撮影)

ホルモン牛肉紛争

 米国やカナダ、オーストラリアでは、家畜の成長(肥育)を促す目的で牛や豚にホルモン剤を投与している。

 一方、EUは(1)家畜へのホルモン剤投与(2)ホルモン剤を使った牛肉の輸入…のいずれも禁止にしている。

 このEUによる輸入禁止を巡る米国との対立は「ホルモン牛肉紛争」と呼ばれ、98年のWTO(世界貿易機関)裁定でEUは負けている。ホルモン剤の使用が人の健康に悪影響を与えることの、科学的根拠を示せなかったからだ。

 負けたが、EUは高率の関税賦課などのペナルティーを支払いながら、なお米国のホルモン剤使用牛肉の輸入を禁止し続けている。

 この結果、まことしやかに語られるのが「EUでは89年に肥育ホルモン剤使用牛肉の輸入禁止後、乳がん死亡率が大きく下がった」という説だ。

 しかし、WHO(世界保健機関)によると、乳がん死亡率は欧米で90年代をピークに減少している。肥育ホルモン剤を使っている米国でもEU同様に下がっているのだ。

 日本とは比べものにならないぐらい牛肉の消費量が多い米国で乳がん死亡率が下がっているのだから、牛肉へのホルモン剤使用と乳がん死亡率に因果関係はない、と考えるのが妥当ではないか。

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