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【びっくりサイエンス】手振りに従うロボット部隊が陸自に登場!? 「数年内に技術的なメド」防衛装備庁で研究進む

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【びっくりサイエンス】
手振りに従うロボット部隊が陸自に登場!? 「数年内に技術的なメド」防衛装備庁で研究進む

防衛装備庁が開発を進めている、3次元ライダーを搭載した小型ロボット車両と、手前の人物のジェスチャーを表示するパソコンの画面(中央)=東京都世田谷区(小野晋史撮影) 防衛装備庁が開発を進めている、3次元ライダーを搭載した小型ロボット車両と、手前の人物のジェスチャーを表示するパソコンの画面(中央)=東京都世田谷区(小野晋史撮影)

 もちろん課題もある。例えばジェスチャー認識の場合、命令する隊員が常に3次元ライダーの正面にいるとはかぎらない。敵から身を隠したり、ほふく前進を行うことも想定しなければならない。

 また、音声認識も、敵に見つからないように小声で命令する場合に対応する必要がある。命令と周囲の雑音とを区別する際は、日常生活と異なり、砲弾の発射音や銃声なども考慮に入れる必要がある。

 隊員の命に関わる環境で用いるには高い信頼性が欠かせず、装備化に向けたハードルは決して低くない。それでも先の防衛技官は「音声やジェスチャー認識に関わる中核的な技術の実用化は、数年内にメドがつく。その上で現場に提案したい」と意気込む。

 海外に目を転じると、同様の手法でロボットを操作する試みは米軍でも進められているとされる。スマートフォンの音声認識ソフト「Siri(シリ)」の開発に米国防高等研究計画局(DARPA)が関わったことは、よく知られている話だ。

 音声やジェスチャーの認識技術は民間での研究開発が進んでおり、その成果を軍事面に転用する「スピンオン」が今後各国で進むことは容易に想像できる。この流れから日本が取り残されないためにも、先進技術推進センターが進める研究の動向からは目が離せない。(科学部 小野晋史)

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