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「学歴は浮輪。人生を泳ぎやすく」ロザン菅さんの“勉強法指南本”が人気「身の丈にあった勉強法」
「子供には学歴を求める傾向がある」
宇治原さんをネタに数々の本を執筆してきた菅さんだが、根底にあるのは、宇治原さんをはじめ勉強を頑張ってきた人への尊敬のまなざしだ。
「勉強ができる人がもっと評価されてもいいのに、というのが裏のテーマ。運動ができるとか絵がうまいとかと一緒の評価でもいいはず」と菅さん。
本書でも学歴についての考え方を明かしている。
《高学歴の方は、スポーツで結果を残した方よりも、結果を言いにくい現状があると思います。》
《高学歴の方はもれなく、僕よりも頑張っていました。宇治原も、僕よりも頑張って勉強をしていました。(中略)だから僕は、胸を張って宇治原を尊敬していると言えます。》
もちろん社会には、学歴がなくても成功する人はいる。しかし、菅さんは自分が体感した傾向として、《「学歴があろうが、なかろうが、自分の子供には学歴を求める」》と指摘する。
菅さんは「学歴は浮輪のようなもの。自分の子供が海やプールで泳ぐときに、親は最初、浮輪をつけさせますよね。自分が浮輪をつけていなかった人は泳げたけれども、すごくしんどかったと思うんですよ。だから子供には浮輪を使わせたい」。一方で、“浮輪”にはデメリットもある。「欠点は、泳ぐスピードが遅くなること。ある段階で、浮輪を取らないと難しいかな。ただ、宇治原さんは、ずっと浮輪で泳いでいますよね(笑)」。