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【2017ネット騒がせたニュース】座談会で決まった今年の中心は「黒電話!」ワガママで挑発好き

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【2017ネット騒がせたニュース】
座談会で決まった今年の中心は「黒電話!」ワガママで挑発好き

金正恩朝鮮労働党委員長。独特の髪型がネット上では「黒電話」と呼ばれている。10月8日、朝鮮中央通信が配信した(ロイター) 金正恩朝鮮労働党委員長。独特の髪型がネット上では「黒電話」と呼ばれている。10月8日、朝鮮中央通信が配信した(ロイター)

 米トランプ政権誕生や韓国の朴槿恵大統領の不祥事による弾劾・罷免、習近平体制が2期目に入った中国共産党大会など国際ニュースが注目された2017年だが、やはり話題の中心になったのは北朝鮮と金正恩朝鮮労働党委員長だろう。7月4日と28日の米本土に届く射程1万キロ以上とされる大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星14」発射や、9月3日にはICBM搭載用の水爆とする6回目の核実験強行、さらに2月のマレーシアで金正恩氏の異母兄の金正男氏が暗殺された事件では、「産経ニュース」のユーザー数が一気に増えた。そして、北朝鮮をめぐり米国、中国、韓国、国連などそれぞれが水面下で激しい動きを見せた。外信部で紙面作製を担うデスク3人が、北朝鮮情勢を中心に17年の国際ニュースの真相や舞台裏、そして18年の見通しを語り合った。

金正恩氏はトランプ大統領を恐れているのか?

 司会役のヒラ記者(以下、司会)「今年は北朝鮮関連のニュースが異常に多かった印象です。私も宿直勤務で仮眠をしている際、決まって早朝に『北朝鮮が弾道ミサイル発射!』という一報が入ってたたき起こされました。特にミサイル発射が続いた夏前後は仮眠前に寝酒もおちおち飲めませんでしたよ」

 朝鮮半島担当デスク(以下、朝鮮半島D)「でも降版後にスルメを片手にビールを飲んでいる姿を毎回見たような気もするけど(笑)。それはそうと、もちろん9月3日に踏み切った6回目の核実験やら、1年間で19発ものミサイル発射を行ったことやらで『すごい年だったなあ』という印象は確かに強い。金正恩朝鮮労働党委員長のお父さんの故金正日総書記の時代には17年間でミサイルを16発しか撃っていないので、息子の正恩氏はたった1年間でその数を軽々と超えてしまった。17年を振り返ったとき、ひと言で言えば『北朝鮮の軍事挑発にまみれた年』というか、もしくは『金正恩氏に世界が振り回された年』という感じでしょうかね」

 欧米担当デスク(以下、欧米D)「それにしても、製造や発射に巨額のコストがかかるミサイル開発を順調に進めていることには驚かされたね。『北朝鮮は貧国』との認識が一般的だけど、決して侮れないとの印象を持ったよ。現在の北朝鮮は、経済的に逼迫していた戦前の日本のイメージと重なる。国際社会をほぼ敵に回すことになった日本は数年にわたり、米国などと対峙した。北朝鮮を甘くみると手痛いしっぺ返しを食らう可能性がありそうだ」

 司会「やはり北朝鮮を侮ってはいけないというわけですか」

 欧米D「日本では『北朝鮮は国際社会から孤立している』というイメージがあるけど、自分が国連で取材した経験を振り返ると、北朝鮮が完全に孤立しているとの印象はないね。加盟国の一員として籍を持ち、国連の各種会合には高級役人がまたぞろ出席。ニューヨークの街では、アフリカや東南アジア、中米・カリブ諸国の外交官らとも普通に接触もしている。以前赴任したドイツにも、立派に『在ドイ ツ北朝鮮大使館』があり、独政府やドイツ人と普通に交流していた。平壌にも欧州各国の大使館が存在し、欧州外交官は北政権と頻繁に接触を重ねている。もちろん、欧州各国は北のミサイル・核開発阻止に躍起だけど、北と国交のない日米と北朝鮮との間の『仲介役』として振る舞う程度の役割しか担えず、北朝鮮にとって欧州は『向こうの人たち=敵』とは映っていないはずだ」

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