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【iRONNA発】老後の性 性的貧困の「無艶社会」とどう向き合う 坂爪真吾

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【iRONNA発】
老後の性 性的貧困の「無艶社会」とどう向き合う 坂爪真吾

増加する高齢者は性的貧困の「無艶社会」とどう向き合うべきなのか(写真はイメージ) 増加する高齢者は性的貧困の「無艶社会」とどう向き合うべきなのか(写真はイメージ)

 ひと昔前、「死ぬまでセックス」特集が週刊誌で大々的に組まれたが、最近はお堅いNHKでも老後のセックスを取り上げるご時世である。近い将来、「100歳まで生きるのが当たり前の時代になる」と言われる超高齢社会。その性事情について考えたい。(iRONNA)

 高齢期には4つの「ムエン」があるといわれている。1つ目は、人間関係の貧困を意味する「無縁」。2つ目は、社会的孤立を意味する「無援」。3つ目は、経済的貧困を意味する「無円」。そして4つ目は、性的貧困を意味する「無艶」だ。

 現役時代にどれだけ性的に満ち足りた暮らしを送っていた人でも、超高齢社会においては遅かれ早かれ、この「無艶」に直面するときが必ずやって来る。国立社会保障・人口問題研究所の推計によれば、2024年には人口の30%が65歳以上の高齢者になるとされている。全ての人が高齢期の「無艶」に直面せざるをえない時代の中で、私たちは「生殖なき後の性」をいかに生きればいいのだろうか。

枯れた存在

 高齢世代の女性に関しては、「もうセックスは卒業して、性とは無縁の穏やかで円満な夫婦関係を送っている」というイメージ、そして単身の女性高齢者に関しては「性とは無縁の枯れた存在」というイメージがある。

 しかし、それらはいずれも幻想にすぎない。『セックスレス時代の中高年「性」白書』(日本性科学会セクシュアリティ研究会編)のデータを見ると、パートナーとの性欲ギャップに悩んでいる生々しい中高年女性の姿、いくつになってもセックスへの未練や執着を断ち切れずにモヤモヤしている単身女性の姿が浮かび上がってくる。

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