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初の便秘「診療ガイドライン」まとまる 解消に効果とされた食物繊維やヨーグルトが実は…
さらに運動や腹壁マッサージも、科学的根拠のレベルは低い、としている。コストがかからず副作用もないので、中島教授も「やらないよりはやった方がいい」とするが、「プラス効果はあまり期待できない」とのことだ。
他に大黄やセンナ、アロエなどの生薬は、飲み続けると大腸にトラブルをきたすことから、ガイドラインでは「長期間の使用は避けるべき」としている。
では、治療法は?
科学的根拠がある治療法としては、12年に約30年ぶりに保険適用となったルビプロストン(上皮機能変容薬)などの処方薬を挙げている。
中島教授は「便秘はあらゆる診療科の患者さんにかかわる病気。ガイドラインによって、すべての医療機関、あらゆる診療科で適切な対処ができるようになってほしい」と期待を寄せている。(文化部 平沢裕子)