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【河崎真澄のチャイナウォッチ】エアバス、ボーイングにチャイナで中小型旅客機「ABC時代」 MRJ低迷で日本後塵

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【河崎真澄のチャイナウォッチ】
エアバス、ボーイングにチャイナで中小型旅客機「ABC時代」 MRJ低迷で日本後塵

 中小型のジェット旅客機をめぐる国産化競争で、日本では三菱航空機による初の「MRJ(三菱リージョナルジェット)」(座席数70~90)が、当初は2013年とされていた納期が5度も延期されるなど“足踏み”を続ている。一方で中国は、すでに小型機「ARJ21」(同90)を実用化させ、昨年6月には国内線で就航ずみだ。中型機「C919」(同150)も3回の試験飛行に成功し、国内外から早くも計730機を先行受注するなど、日本を大きく引き離している。

 白がベースの機体に、主翼から水平尾翼にかけて青い斜めの塗装を施された中型ジェット旅客機が、上海市東部の上海浦東国際空港の滑走路から、ふわっと飛び上がっていった。11月3日午前7時半(日本時間同8時半)すぎのことだ。

 機体記号は「B-001A」。垂直尾翼に「C919」と記された中国商用飛機(COMAC)製の中型国産ジェット機だ。今年5月3日の初飛行から、これで3回目の試験飛行。上海の北に位置する江蘇省南通の上空などを通過し、4時間近く飛んで午前11時半前に、浦東に戻ってきた。

 中国政府と上海市などが共同出資する国有企業、COMACの発表によると試験飛行の高度は3千メートル、最高時速598キロだった。1号機は10日、陝西省西安に移され、中国政府の最終認証を得る作業に入った。さらに上海で2号機が年内の初飛行を予定している。国家戦略として加速させ、2020年までに、まず国内線で実用化の見込みだ。

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