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【中東見聞録】サウジで宮廷粛清が始まった 初代国王が危惧した権力闘争の行方は?

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【中東見聞録】
サウジで宮廷粛清が始まった 初代国王が危惧した権力闘争の行方は?

サウジのアブドルアジーズ初代国王(左)と、2代目を継ぐことになる息子のサウド=撮影日時不明(AP) サウジのアブドルアジーズ初代国王(左)と、2代目を継ぐことになる息子のサウド=撮影日時不明(AP)

 サウジでは王族がビジネス界と政府の“橋渡し役”を務めることが多く、王族が地位を利用して甘い汁を吸うことも珍しくないとされる。同委員会は勅令により、汚職疑惑に絡む個人や団体などの捜査や逮捕、資産凍結など「必要なあらゆる手段を講じる権限を持つ」と規定されているから、皇太子は実質的に、国内の政敵に対する生殺与奪権を与えられたに等しい。

 ここからは話がやや複雑になるが、お付き合いいただきたい。

 サウジでは第2代国王サウドから現在のサルマン国王(81)に至るまでの6代にわたり、初代国王の子供たち(第2世代)の間での王位継承が習わしとなってきた。他の兄弟たちを差し置いて孫(第3世代)の誰かが王位に就けば、宮廷内の反発を招く。混乱を避けるための苦肉の知恵だった。

 だが、第2世代は高齢化が著しい。いつかは第3世代に王位が渡ることは不可避であり、それをどのタイミングで、いかにスムーズに実現するかが、国家安定の肝だとみなされてきた。

 2015年に異母兄のアブドラ前国王から王位を継いだサルマン国王は当初、実兄であるナエフ元皇太子(12年に死去)の息子で内務相などを歴任した実力者、ムハンマド・ビン・ナエフ王子(58)=MbN=を皇太子に指名。その次の皇太子となる副皇太子に実子のムハンマド(MbS)を据えた。

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