産経ニュース

ユーチューバーの仮想株式「VALU」売り逃げで物議 「市場の番人」関心も法規制の対象外 危うい一面も

ニュース プレミアム

記事詳細

更新


ユーチューバーの仮想株式「VALU」売り逃げで物議 「市場の番人」関心も法規制の対象外 危うい一面も

 男性は数千万円の利益を得たとされる。さらに、男性の関係者が事前に売却していたことも判明。高値でつかまされて損失を被った利用者も出ており、「インサイダー取引まがいだ」などとネット上で批判が相次いだのだ。

 男性は後に、最高値で買い戻すと発表して謝罪。ユーチューバーとしての活動も無期限で休止している。

人の価値が価格に反映

 VALUは今年5月末、試作版が公開された新しいサービスだ。株式が企業に投資するのに対し、VALUは個人が投資対象。ツイッターのフォロワー数など一定の条件を満たせば、運営会社のVALUからVAの発行が許可され発行VA数が決まる仕組みだ。

 運営会社VALUの小川晃平社長が「信用の価値化」を考え、この仕組みを発案。女優やミュージシャン、デザイナーといった個人事業主が利用しているといい、VALU関係者は「人間くさいシステムで、不義理なことが価格に反映され、リスクを負うことにもなる。VALUではその人の価値が値段で分かってしまう」と語る。

 VAは仮想通貨の「ビットコイン」で決済され、換金すれば株式と同様に資金を得ることができるのが特徴だ。金融商品と似た性質を持つが、投機的な目的はなく、議決権や株主配当もない。有価証券ではないため、金融商品取引法の対象外だ。インサイダー取引や風説の流布といった規制の対象になっていない。

続きを読む

「ニュース」のランキング