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【矢板明夫の中国点描】トランプ氏訪中を前に“強制旅行” 米中会談で「人権」言及は?

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【矢板明夫の中国点描】
トランプ氏訪中を前に“強制旅行” 米中会談で「人権」言及は?

 ノーベル平和賞を受賞した民主活動家の劉暁波氏が7月に死去した直後の記者会見で、トランプ氏は劉氏の死に言及せず、代わりに劉氏を迫害した側の習氏を「偉大な指導者で才能にあふれた好人物だ」と称賛した。インターネット上に非難が殺到したため、その約5時間後、ホワイトハウスは「トランプ大統領は(劉氏の死を)深く悲しんでいる」との声明を慌てて発表した。

 劉氏の妻、劉霞さんはいまだに中国当局に軟禁されている。カナダの女性作家、マーガレット・アトウッドさんら世界の著名作家約50人が今月3日、習氏に対し、劉霞さんの解放を求める公開書簡を発表した。訪中するトランプ氏に対しても、劉霞さんにも関心を寄せるよう求めているという。

 2年前から理不尽な理由で当局に拘束された人権派弁護士の家族は、トランプ氏について「何を考えているのかよく分からない人物だが、絶望的な状況に置かれている私たちは彼に期待するしか選択肢はない」と話した。

 圧政を強いられている中国庶民のこうした声を、トランプ氏はどのように受け止めているのだろうか。(外信部次長)

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