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【クローズアップ科学】ヒトiPS細胞10年 山中伸弥・京都大教授に聞く 患者の思い胸に「これからが正念場」 

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【クローズアップ科学】
ヒトiPS細胞10年 山中伸弥・京都大教授に聞く 患者の思い胸に「これからが正念場」 

ヒトiPS細胞の発表から10年の思いを語る山中伸弥・京都大教授=10月30日、京都市左京区の同大iPS細胞研究所(寺口純平撮影) ヒトiPS細胞の発表から10年の思いを語る山中伸弥・京都大教授=10月30日、京都市左京区の同大iPS細胞研究所(寺口純平撮影)

大変だったのは備蓄

 --大変だったことは

 「再生医療や創薬に使えるiPS細胞を、いつでも提供できるように準備しておく『iPS細胞ストック(備蓄)』の推進だ。大量生産する専門企業に提供し、そこから医療機関や製薬会社に供給するものだが、苦労した。大学の研究者は、人とは違う新しいことをやりたい人の集まりだ。一方、細胞の生産は品質維持のため決められたことをきちんと愚直にやり続けることが求められる。まるで正反対で、思っていた以上に大変だった」

 --当初は細胞ががん化する可能性が指摘された

 「初期のiPS細胞は確かに懸念があり、臨床研究に使えなかった。だが現在は作製方法が進化して全く変わった。リスクはゼロではないが相当下がり、臨床に使えるようになった」

ノーベル賞が追い風に

 --2012年にはノーベル医学・生理学賞を受賞した

 「非常に栄誉なことだった。iPS細胞ができた瞬間から、どうやってこれを臨床研究まで持っていき、軌道に乗せるかという責任をずっと背負ってきたが、受賞で一般の方や産業界の認識が高まったことは、いろいろな意味で追い風になり、後押しされた。京大iPS細胞研究所を支えるための寄付をお願いする活動でも助けられており、ありがたいと思っている」

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