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【臓器移植法施行20年】(1)日本はなぜ移植後進国となったのか 韓国に14倍以上の差で負けていた

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【臓器移植法施行20年】
(1)日本はなぜ移植後進国となったのか 韓国に14倍以上の差で負けていた

 脳死での臓器提供に扉を開いた臓器移植法が施行されてから、10月16日に丸20年を迎えた。日本の臓器提供者(ドナー)は、先進国で圧倒的に低い年約30~60人。2015年時点で、韓国は人口比で100万人当たり10人のドナーがあるにもかかわらず、日本は0・7人、実に14倍以上の差だ。米国ではドナーが年8千から9千人も現れるという。日本はなぜ、こんな“移植後進国”に陥ってしまったのか。

 脳死移植は厳しい医療だ。重い病気を抱える患者を救うのにドナーの死が前提になる。このため命を失った人が新たな命を救う「命のリレー」とも呼ばれる。

 日本臓器移植ネットワークによると、臓器提供件数は法施行後から10年間は、1年でわずか10件前後しかなかった。平成22年の法改正で、家族の承諾による脳死臓器移植や15歳未満の小児の脳死臓器提供を可能にさせたものの、ドナー数は期待したように伸びなかった。

 これに対し、臓器ネットに登録された移植希望患者は約1万4千人。移植をしなければ死を待つしかない子供が、海外で移植手術を受けた例も少なくない。小さな命を救おうと周囲の人たちが募金活動を行うケースもしばしばある。

 臓器ネットの大久保通方元副理事長は「提供側の施設の協力を促す環境整備ができていない。臓器提供の意思表示をする人は10%ぐらいあり、提供数がもっと増えるのは当然なのに、途中の網で落ちていくのがあまりに多い」と話す。

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