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【田村秀男のお金は知っている】「財政悪化」虚偽情報を流す自虐メディア、市場行動に無知な経済記者 見失っている大局

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【田村秀男のお金は知っている】
「財政悪化」虚偽情報を流す自虐メディア、市場行動に無知な経済記者 見失っている大局

政府資金収支のGDP比と税収の推移 政府資金収支のGDP比と税収の推移

 「財政の信認」とは金融市場での国債についての見方のことであり、それを問題にする向きはいつも国債の売り買いで利益を稼ぐ貪欲な金融機関や投資家ばかりだ。自身の利害関係を隠してものを言って相場を動かす「ポジショントーク」を行うわけだが、その手先が全国紙の経済記事とは、情けない。

 もっと恐るべきは経済記者が基本的な市場の行動に無知であることだ。実際の市場は先行きがどうなるかトレンドを読んで、反応する。グラフが示すトレンドをたどっていけば20年度で財政均衡を達成できなくても、1、2年遅れで黒字になるはずだ。

 まさか、どこかの全体主義国家のように党が市場を支配する計画経済のわけでもあるまい。自由市場の日本が国際公約するなど論外なのだが、それを守れ、守らなかったら暴落だぞとわめき散らす全国紙は正気とはとても思えない。

 大半の大手メディアは増税を含む緊縮財政こそが財政健全化をもたらすという財務官僚のシナリオ通りに論説を張る。安倍首相も消費増税に追い込まれた。だが、増税で一時的に税収は増えても内需が縮めば税収は減る。グラフが示すように16年度、財政収支の改善は止まった。消費増税が財政悪化の元凶であることは、1997年度増税以降の失敗が示す。それを繰り返したいのかね。(産経新聞特別記者・田村秀男)

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