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【衝撃事件の核心】特殊詐欺界に外国人犯罪組織の“参入”本格化か アカウント名は「悪い奴」 

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【衝撃事件の核心】
特殊詐欺界に外国人犯罪組織の“参入”本格化か アカウント名は「悪い奴」 

 静岡県警は今年6月、詐欺の疑いで、神奈川県平塚市のベトナム国籍の男=当時(31)=を逮捕した。男は28年、仲間と共謀し、東京都昭島市の女性=同(85)=に息子を装って「お金と書類の入ったカバンをなくした」などと電話。現金500万円をだまし取ったとされる。

 捜査関係者によると、男はベトナム戦争後に来日した難民の2世で、同国国籍を持ちながら定住者として日本で生活基盤を築き、日本人の不良グループなどと交流していたという。

 今年5月には、警視庁が観光目的と偽ってクルーズ船で来日し、詐取金を引き出す「出し子」として詐欺グループに加わっていた中国籍の男=同(34)=を逮捕した。男のグループは2月、大手百貨店の社員などを装って東京都板橋区の女性=同(92)=に「キャッシュカードが不正に使用された」などと電話をかけ、カードを詐取。男はこのカードを使って約50万円を引き出したとされる。男は少なくとも約30件の詐欺事件に関与したとみられ、被害額は都内だけで約2千万円に上るという。

 捜査関係者によると、男は留学生として来日。建造物侵入罪を犯し、18年に中国に強制退去させられていた。現地で名前を変えて昨年2月、再来日。グループの仲間とは中国人利用者が多いSNS「微信(ウェイシン)」で連絡を取り合っていたという。

 捜査関係者は「日本の犯罪組織と外国人を結びつける役目を、日本に足場がある外国人が果たすことが多い。パイプ役となる外国人がSNSで同胞を犯罪に引き込む。彼らのコミュニティーは極めて閉鎖性が強いため、実態把握は困難だ」と危機感をにじませた。

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