産経ニュース

中国債務「メタボ状態」 金融リスクに国際機関が懸念 上海支局長 河崎真澄

ニュース プレミアム

記事詳細

更新


中国債務「メタボ状態」 金融リスクに国際機関が懸念 上海支局長 河崎真澄

 「中国はマクロ経済を慎重に管理し、金融システムリスク防止策を強化していく」

 中国共産党機関紙、人民日報(電子版)によると、李克強首相は12日、世界銀行や国際通貨基金(IMF)など国際機関のトップらを交え、北京で開いた中国経済に関する座談会の席でこう述べた。

(※9月24日にアップした記事を再掲載しています)

 国際社会から、中国が抱える「金融リスク」を指摘する声が高まる中で、李氏は“釈明”に追われた形だ。「全体的には安定しているがリスクが高い部分もある」と、歯切れの悪い発言も目立った。

 発端のひとつは5月23日に米格付け機関大手、ムーディーズ・インベスターズ・サービスが、中国の長期国債の格付けを引き下げたことだ。

 最上級から4番目の「Aa3」から1段階引き下げ「A1」にした。中国の格付け引き下げは実に1989年の天安門事件以来、28年ぶり。理由は「債務増加が続いて、財政状況が悪化する」で、国際金融市場は一斉に「チャイナ・リスク」を意識した。

 追い打ちをかけたのがIMF。8月15日に公表した「中国経済に関する年次審査報告書」で、拡大が続く官民の債務が「中長期的に成長を急減速させる恐れがある」などとして強い警戒感を示した。

 国有大手を中心とする製造業など非金融部門の企業債務の合計だけで既に対国内総生産(GDP)比が200%を超え、今後5年で300%近くに膨れると予測。「借り入れを減らす努力に注力すべき時だ」などと忠告もした。

 IMFが4月に公表した日米中の過去の債務とGDPの比率を示すグラフがある。

続きを読む

このニュースの写真

  • 中国債務「メタボ状態」 金融リスクに国際機関が懸念 上海支局長 河崎真澄
  • 中国債務「メタボ状態」 金融リスクに国際機関が懸念 上海支局長 河崎真澄
  • 中国債務「メタボ状態」 金融リスクに国際機関が懸念 上海支局長 河崎真澄

「ニュース」のランキング