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無罪相次ぐ児童虐待 切り札は「司法面接」 子供の心を開く“魔法のアプローチ”とは

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無罪相次ぐ児童虐待 切り札は「司法面接」 子供の心を開く“魔法のアプローチ”とは

相次ぐ無罪判決

 司法面接を導入する動きが本格化した背景には、児童虐待事件で相次ぐ無罪判決がある。目撃者のいない「密室」で起きる虐待事件は事実認定が難しく、「犯人と断定する証拠はない」などとして無罪判決が言い渡されるケースが相次いでいるのだ。

 「脱水や低栄養に加え、うつぶせ寝で鼻と口がふさがったことで死亡した可能性を否定できない」

 東京都渋谷区のマンションで平成25年11月、面倒を見ていた知人の生後3カ月だった長女を死亡させたとして、傷害致死罪に問われた事件当時18歳の元少女に対し、東京地裁は今年2月、無罪判決(求刑懲役7年)を言い渡した。

 元少女は、女児を虐待したこともあったと供述する一方で、「首は絞めていない」と否認し無罪を主張していた。

 京都地裁では昨年7月、生後約6カ月の長女を揺さぶり、後遺症が出るけがをさせたとして傷害罪に問われた父親に無罪判決が言い渡された。

 父親は、自宅で複数回にわたり長女を激しく揺さぶり傷害を負わせたとして起訴されたが、地裁は「犯人は被告か妻しか考えられない」としながらも、「『自分は揺さぶっていない』とする妻の供述を根拠に、被告の犯人性を認定することには躊躇(ちゅうちょ)せざるを得ない」とし、「犯人と断定するだけの証拠はない」と判断した。今年3月の控訴審判決も1審無罪判決を支持し、検察側の控訴を棄却した。

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