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無罪相次ぐ児童虐待 切り札は「司法面接」 子供の心を開く“魔法のアプローチ”とは

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無罪相次ぐ児童虐待 切り札は「司法面接」 子供の心を開く“魔法のアプローチ”とは

 子供の負担を軽くするためにも、検事が児童相談所や警察と連携し、一度に聴取する。それが司法面接だ。

基本は「それで?」

 各地の地検や法務総合研究所で司法面接の講義を行っている立命館大の仲真紀子教授(発達心理学)は、「身体的な虐待であれば傷やあざが残っているので分かるが、性的な虐待は子供の供述に依存する部分がある。供述を誘導するすることなく子供から話を聞き出すことが大事だ」と話す。

 詳細な事実認定をするためには、犯罪の態様など子供から丁寧な聞き取りを行わなければならないが、司法面接では、「いつ」「誰が」「どのように」といった「5W1H」の質問は極力せず、「何があったのか最初から最後まで全部話してみて」と、子供に自発的な発言を促すのが特徴だ。

 一例を挙げれば、「おじさんって言っていたけど、それは誰?」と尋ねるのではなく、「おじさんが来たんだよね、それで?」と尋ねる。「司法面接では、子供にぬいぐるみ持たせたり、対面ではなく、ソファで横並びで座ったりして話を聞いていく」(検察幹部)という。

 子供への聞き取りでは、全過程を録音・録画する「可視化」が行われている。仲教授は「子供の記憶が変わる前の初期段階で録音・録画という形で記録しておくことが不可欠。子供の表情や声音も撮影することが大切だ」と指摘する。

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