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【衝撃事件の核心】「会社を取られる」そう言い残して社長は失踪した 従業員の肉片300個が見つかった建設会社の怪

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【衝撃事件の核心】
「会社を取られる」そう言い残して社長は失踪した 従業員の肉片300個が見つかった建設会社の怪

上野正志社長が住んでいた株式会社三葉の従業員寮=神奈川県中井町田中 上野正志社長が住んでいた株式会社三葉の従業員寮=神奈川県中井町田中

 従業員をチェーンソーでバラバラに…排水溝から見つかった肉片

 松尾被告の公判廷での供述によると、膝蹴りは2~3回だったというが、岩本さんはいびきをかきだした。いびきをかくというのは、脳に外傷的な障害を負ったときにみられる症状だ。

 松尾被告らは結束バンドや粘着テープで手足を縛り、放置していたが、17時間後に松尾被告が見たときには死亡していたという。

 「皆、覚醒剤をやっていたんで発覚が怖かったんです」(松尾被告)。3人は共謀し、チェーンソーで切断。苛性ソーダに2週間ほど浸けた後、骨片や肉片をトイレに流した。チェーンソーは福岡県内の海に捨てたという。後にトイレの排水溝からは300個以上の肉骨片が見つかった。

 8月24日に横浜地裁で開かれた論告求刑公判は傍聴人で満員だった。だが「自首が成立する」として、松尾被告に懲役3年、中里被告と大内被告に懲役2年6月が求刑された際には、法廷がわずかにどよめいた。

 1人の男性を死亡させ、残忍な方法でバラバラにしたものの、3人とも執行猶予判決が出る可能性があるほど軽い求刑だったからだ。

 理由は単純だ。殺人や傷害致死を立件できなかったからだ。肉片となっては、死因が判別できなかった。

 「社長は入院したので、あとは私が…」現れた「義理の息子」

 ただ、この公判廷で上野さんの失踪について、中里被告の弁護人が「3月に社長が失踪して以来、松尾被告が実質的にトップだった」と言及しただけで、ほとんど触れられなかった。

 松尾被告は上野さんの失踪について、警察にも弁護人にも言及していないようだ。

 松尾被告と会ったことがある人がこう話す。「窓のない部屋に連れて行かれましてね。怖かったですよ。一見してヤクザ者でしたし…」

 中井町の三葉の従業員寮の賃料は上野さんが失踪する少し前から滞納していて、事件発生時には150万円を超えていた。

 「社長は入院しましたので、あとは私がやります」。上野社長の義理の息子と名乗るその人物は不動産会社に現れ、そう言ったという。義理の息子が差し出した名刺には「上野亮介」とあった。該当する人物は取材では浮かび上がらなかった。

 上野正志さんは、同県平塚市のアパートに住んでいるはずだった。だが現地を訪れてみると、アパートすらなく、誰も上野さんを知らなかった。その前に住んでいた一戸建ても別の人物が住んでいた。第一、上野さんは中井町の株式会社三葉の寮に従業員とともに住んでいたのだ。

 上野さんと同じ部屋に住んでいたという女性の携帯電話に連絡してみたが、留守番電話になっていた。メッセージを残したが、コールバックはなかった。

 正昇建設の社内では、名古屋市の有名暴力団の名前がホワイトボードに大書され、近隣では「暴力団の会社」として有名だった。

 近所の人が言う。「以前は大手電機メーカーの寮だったんだけど、バブルが弾けて出て行ってしまった。それから三葉や正昇建設が入ってきたんだけどね。覚醒剤の噂が絶えなくて、怖い会社だった」

 「そういえば、被告から上野さんのことは聞いていませんね」

 松尾被告の弁護人は言った。

 無論、どこかで保護されていたり、別の地方で暮らしている可能性もある。だが、人知れず姿を消した上野さんは今、どこにいるのだろうか。(WEB編集チーム)

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