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【経済インサイド】南ア火発建設で三菱重工vs日立製作所 “統合”も負担押しつけ合う泥仕合に

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【経済インサイド】
南ア火発建設で三菱重工vs日立製作所 “統合”も負担押しつけ合う泥仕合に

 一方、日立は既に一定の引当金を積んでいるが、その額は3000億円以下とみられる。3790億円の支払いなら1000億円単位、7743億円の支払いなら5000億円超の損失となる可能性が高い。どちらが負担することになっても影響は甚大だ。

 三菱重工は受注した大型客船の建造が遅れ、巨額の損失を出して撤退したばかり。開発中のジェット旅客機「三菱リージョナルジェット(MRJ)」も納入を何度も延期し、費用は膨らむ一方だ。このため増額請求の背景に苦しい経営事情があるなどと、うがった見方までなされている。

 主要設備の大型ガスタービンではGEが41%、シーメンスが36%の世界シェアを握り、16%のMHPSは大きく水を開けられている。仲裁の結論が出るまでには1年程度かかるとされるが、対立が長引けばライバルの背中は遠のくばかりだ。(経済本部 井田通人)

三菱日立パワーシステムズ 三菱重工業と日立製作所が火力発電関連の事業を統合して平成26年2月に設立した会社で、本社は横浜市西区にある。大型ガスタービンに強くアジアや中東で受注実績のある三菱重工と、中小型が得意で欧州やアフリカに浸透していた日立の事業を統合することで、世界大手に対抗する狙いがあった。売上高は現在、未公表だが、26年度には約1兆3000億円あった。

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