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【クローズアップ科学】日本人の月面着陸構想も…NASAが目指す月周回基地建設

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【クローズアップ科学】
日本人の月面着陸構想も…NASAが目指す月周回基地建設

再び月面目指す人類 再び月面目指す人類

費用負担がネック

 NASAはJAXAに基地の居住棟建設を要請しており、期待は大きい。ただ、日本の参加はまだ白紙の状態。来年3月に日本が主催し各国政府が政策を話し合う「国際宇宙探査フォーラム」に向け、議論がどこまで深まるかが焦点だ。月面基地の建設を提唱する欧州も関心を寄せている。

 ネックになるのは膨大な費用だ。構想全体で十数兆円に達するとみられ、各国は応分の負担を求められる。日本はISS関連で年間400億円の予算を投じており、上積みは難しい。JAXA内には運用の効率化で月基地の予算を捻出する考えもあるが、それで足りるか疑問だ。

 寺薗氏は「日本の宇宙開発では、飛行士の活躍など見栄えのよいことばかり強調され、重要な議論を避けてきた」と指摘する。人類の歴史に残る活動だけに、参加には国民的な議論と合意が不可欠だ。

     

「月面に絶対行きたい」 宇宙飛行士の油井亀美也さん

 月基地の建設や日本人飛行士の着陸を目指すことは、決定ではなくても歓迎したい。飛行士の新たな目標や、将来必要となる能力が分かるからだ。

 ISSで役割を果たしてきた日本は、重要な仕事を任されるだろう。もし着陸機を作れば訓練は日本で行われ、最初に日本人が乗る。そこを狙ってほしい。物資補給機こうのとりで培った輸送、生命維持に関わる装置などでも貢献できる。責任を果たすことで月面、火星へと行ける。日本人の誇りになってほしい。

 私も絶対、月面に行きたい。父や妻にはそう話した。人類は「もっと高く、もっと遠く」を目指し発展してきた。明るい未来へ努力する先駆けになりたい。(談)

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