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【衝撃事件の核心】子煩悩な父親はなぜ火を放ったのか 宮城県の妻と子供2人焼死 殺人罪で立件されなかったワケ

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【衝撃事件の核心】
子煩悩な父親はなぜ火を放ったのか 宮城県の妻と子供2人焼死 殺人罪で立件されなかったワケ

全焼した島谷嘉昭被告の自宅。妻の遺体は、子供2人に寄り添うように倒れていたという=今年7月5日、宮城県登米市迫町佐沼(林修太郎撮影) 全焼した島谷嘉昭被告の自宅。妻の遺体は、子供2人に寄り添うように倒れていたという=今年7月5日、宮城県登米市迫町佐沼(林修太郎撮影)

 県警は殺人での立件を視野に捜査本部を設置、本格的な捜査をスタートさせた。放火に関しては当初から容疑を認めたため、事件の焦点は殺意の有無に絞られた。何日もかけて徹底的な鑑識活動を行い、油性反応の有無などを調べた。

 捜査関係者によると、「火を付ければ家族が死ぬと思った」という趣旨の「未必の殺意」があったともとれる供述をしていたという。それでも別の捜査関係者は「捜査段階での供述を公判で覆す者はいくらでもいる。がっちりとした証拠をつかむ」と捜査を尽くした。

 仙台地検は7月25日、自室の布団にオイルライターで火を付けたとして、現住建造物等放火罪で起訴。殺人での立件は断念した形だ。地検の高橋孝一次席検事は、殺意の認定に至らなかった理由について「放火の段階で家には複数人起きている人がいた。動機面でも裏付けに足る証拠はなかった」として、家族が消火したり、子供たちを救助したりすると島谷被告が考えていた可能性を排除できないと説明した。

 殺人罪であろうとなかろうと、3人が亡くなった事実は変わらない。妻と幼いきょうだいはなぜこのような最期を迎えなければならなかったのか。ある捜査関係者は「奧さんの悲痛な通報は捜査の過程で何度も繰り返し聞いた」と話し、故人の無念さをしのんだ。あの時、何があったのか。公判での真相解明が待たれる。

 (東北総局 林修太郎)

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