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【矢板明夫の中国点描】「孫政才の悲劇」は終わらない 中国共産党幹部と7月中旬から連絡取れず 数十人規模で連行か

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【矢板明夫の中国点描】
「孫政才の悲劇」は終わらない 中国共産党幹部と7月中旬から連絡取れず 数十人規模で連行か

 大方の国・地域では、捜査機関が犯罪の事実を固めて容疑者への強制捜査に乗り出すが、中国の場合は党がまず対象者を事実上拘束し、それから証拠を集めはじめることはよくある。

 米国を拠点とする中国語情報サイト「博訊」によれば、2012年の前回党大会で選出された中央委員、中央委員候補計376人のうち、汚職などで32人が検挙された。そのうちの大半が権力闘争によるという。孫政才氏も新たな代表例といえるかもしれない。

 香港メディアなどは、孫氏の失脚理由として、孫氏の妻が監査役を務める大手銀行、民生銀行の不正融資事件に関与した可能性などを挙げている。

 しかし、香港紙がこれまで報じてきた他の指導者らの金銭スキャンダルと比べれば、いずれも小さなケースである。失脚の真の理由は、習近平国家主席がいわば「外様」に属する次世代の有力候補の排除に動いたと考えた方が自然だろう。

 農業学の博士号を持つ孫政才氏は学者タイプの政治家である。党内の各派閥とも良好な関係にあったが、逆にいずれの派閥にも属さなかったといわれる。

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