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【ニュースの深層】ブラウザによって“効果的”なサイバー攻撃 国内初確認 巧みにクリック誘導 不安あおる仕掛けも

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【ニュースの深層】
ブラウザによって“効果的”なサイバー攻撃 国内初確認 巧みにクリック誘導 不安あおる仕掛けも

グーグルクロームで改竄サイトにアクセスすると出てくる偽のエラーメッセージ。右下のアップデートボタンをクリックするとランサムウェア「スポラ」に感染する(トレンドマイクロ提供) グーグルクロームで改竄サイトにアクセスすると出てくる偽のエラーメッセージ。右下のアップデートボタンをクリックするとランサムウェア「スポラ」に感染する(トレンドマイクロ提供)

 ランサムウエアに詳しい神戸大学大学院の森井昌克教授は「相手のソフトによって自動的に攻撃方法を変えるケースは研究レベルでは確認されていたが、分かりやすい被害事例が出たことで表面化したのではないか。今どきのサイバー攻撃は柔軟な対応能力があり、マルウエア(ウイルス)などもAIとほぼ同じ活動が可能だ」と説明し、注意を呼びかけている。

他の被害者とチャット

 今回のグーグルクロームを対象としたサイバー攻撃で、感染の恐れがあるランサムウエア「スポラ」は、もう一つ珍しい機能が確認された。攻撃者だけでなく他の被害者と書き込みによってリアルタイムでやり取りできる「チャット」機能だ。

 「なぜ私のパソコンを攻撃するのか。私は子供なのでお金がない。このパソコンは学校のものだ」

 「自分のクレジットカードは週100ドル分のビットコインしか買えない。支払期限を延長できないか」

 ウイルス感染後に誘導される身代金の要求額や支払期限などが示された画面の横にあるチャット欄には、被害者とみられる人々の怒りや不安の言葉が並ぶ。

 トレンドマイクロの担当者によると、これまでもチャットシステムを使ったウイルスは存在した。身代金の支払いは仮想通貨「ビットコイン」が使われるケースが多く、利用方法を知らない被害者が攻撃者に問い合わせるためなどにチャットが使われているという。

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