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【月刊正論8月号】鼻血の「福島の真実」は問題作 美味しんぼ原作者の雁屋哲さん グルメ漫画で庶民を断罪して悦に入る? 中宮崇

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【月刊正論8月号】
鼻血の「福島の真実」は問題作 美味しんぼ原作者の雁屋哲さん グルメ漫画で庶民を断罪して悦に入る? 中宮崇

「美味しんぼ」に描かれた原因不明の鼻血のシーン=小学館の漫画雑誌「週刊ビッグコミックスピリッツ」2014年の5月12、19日合併号 「美味しんぼ」に描かれた原因不明の鼻血のシーン=小学館の漫画雑誌「週刊ビッグコミックスピリッツ」2014年の5月12、19日合併号

 選挙で自分たちの支持する陣営が負け、自民党が勝利するたびに「民主主義は終わった」「日本人は愚民」だのと平気で口走るサヨクな方々である。雁屋氏もまた、サヨク人士らしい選民意識の本音が漫画に漏れでてしまったのだろうか。  

 グルメそっちのけで雁屋氏のこだわりが全開となったことで有名になった別のエピソードがある。第76巻に収録された「中華と中国」である。  

 この話は、山岡の上司である小泉局長が中国の要人を「支那そば屋」に連れて行ってしまったことから発生したトラブルを描いている。中国の要人は「支那」という言葉を見て無礼であると怒りまくり、東西新聞社自体が未曾有の危機に見舞われる。この時、山岡は支那という言葉について局長に滔々と解説し、こう結論付ける。 

 「最近、支那は蔑称ではないと主張して、中国を支那と公の場で呼ぶ政治家や物書きが増えてきた。幼稚で未成熟でみっともないね」

 そればかりか、山岡は中松警部という警察権力まで介入させ、なんとその「支那そば」の看板を「ラーメン」の看板に替えさせるのだ。雁屋氏が激しく批判してやまない朝鮮人の「創氏改名」もビックリの横暴である。  

 それはさておき、このエピソードの中で支那そば、いや、ラーメンの解説がどれほど描かれているのかと言えば、全21ページ中、なんとたったの4ページ。しかも、その内容たるや、「カンスイを使わないところやダシの取り方などが本場の中国とは違うのだ」という、なんともおざなりでとってつけたようなものである。むしろ、雁屋氏自らが信奉する中国の主張を漫画で代弁するためにラーメンをダシに使っていると見るのが妥当であろう。  

 雁屋氏のこだわりがマッキントッシュ程度にとどまるならばまだ実害は少ないが、単行本に収録が見送られた深刻なエピソードも存在する。それが、2000年10月2日に『ビッグコミックスピリッツ』に掲載された第469話「はじめての卵」の回である。この時は、アレルギーや乳児ボツリヌス症などの観点から幼児にとって半熟卵や蜂蜜の吸収が危険な場合があるにもかかわらず、作品内で離乳食として扱ったことが批判の的となった。  

 この際、雁屋氏はブログで「20年前に問題のなかったものが今は危ないものになっていることを見逃したのは私の失策でした」と、「自分は悪くない、環境が変わったせいだ」との言い逃れに終始している。そればかりか、よほど批判が強かったのか「げんなりしている」とまで漏らす始末。赤ん坊の親からすれば、「何がげんなりだ!」と憤りたくもなろう。

たまに反省することも…

 反省とは無縁に見えるそんな雁屋氏だが、自らの考えを改めるだけの度量(?)は持ち合わせている。  

 作品を読む限り日本を「愚民がはびこるろくでもない国」と考えていそうな彼の目に、豪州が「地上の楽園」に見えた時期があった。差別のない「世界でも一番進んだ思想であるオーストラリアの多文化主義」(第33巻収録「魅惑の大陸〈後編〉」)に憧れるだけにとどまらず、移住までした。

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