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【久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ】対北政策「2段階論」でニンジンぶら下げる文在寅大統領 米韓軍事同盟は縮小?

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【久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ】
対北政策「2段階論」でニンジンぶら下げる文在寅大統領 米韓軍事同盟は縮小?

 文大統領はすでに「北朝鮮が核、ミサイルの追加挑発を中止すれば条件なく対話に乗り出せる」と述べている。「入り口にアメ、出口に凍結→廃棄」という構図ならば、失敗を繰り返した過去の関与政策と同じことになる。

 一方、このところの米韓関係は韓国発の不協和音が続く。訪米した大統領直属の統一外交安保特別補佐官、文正仁(ムン・ジョンイン)氏が「北朝鮮が核凍結すれば米韓共同軍事演習の縮小もある」(16日)と述べ、米側の怒りを買った。大統領府は即座に火消しに回ったが、北朝鮮側からは駐インド北朝鮮大使が「米韓が合同軍事演習を中止すれば北朝鮮も核・ミサイル発射凍結もありえる」(21日)と韓国提案を歓迎するような反応が出ており、早くも南北融和ムードだ。

 また文大統領は米メディアに、米韓軍事同盟の要、戦時作戦統制権について「主権国家として適切な時期に(米国から)取り戻す」と語った。これは、実現すれば米韓関係が決定的に転換する重大事項だが、同時に北朝鮮にとっては膝を打つような発言だろう。

 朝鮮半島有事に米韓連合軍を指揮する戦時作戦統制権は、朝鮮戦争時、軍事行動の一元化のため韓国が米国に移譲した(1950年、大田協定)。これが韓国に移管されると、米韓合同司令部は解体となり、米韓軍の共同作戦はなくなる。事実上の同盟解消にもつながる。盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権時に韓国が米国に要求、いったんは合意したが、実行前に当時の朴槿恵政権が撤回、事実上、無期延期になっていた。文大統領は選挙公約に「任期中の移管」を挙げてきた。

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