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【防衛最前線(127)】海自護衛艦「いずも」 「海上の教室」でASEAN士官に艦上セミナーを実施

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【防衛最前線(127)】
海自護衛艦「いずも」 「海上の教室」でASEAN士官に艦上セミナーを実施

護衛艦「いずも」と「さざなみ」は6月13~15日の間、南シナ海で米海軍と共同訓練を実施。手前から「いずも」、空母「ロナルド・レーガン」、「さざなみ」(海上自衛隊提供) 護衛艦「いずも」と「さざなみ」は6月13~15日の間、南シナ海で米海軍と共同訓練を実施。手前から「いずも」、空母「ロナルド・レーガン」、「さざなみ」(海上自衛隊提供)

 さて、その「いずも」だが、今度は南シナ海で“洋上の教室”となって沿岸諸国との防衛交流に一役買っている。6月19日~23日の日程で、「日ASEAN(東南アジア諸国連合)乗艦協力プログラム」と題した新たな試みを実施しているのだ。

 ASEAN加盟国から士官を艦内に招待し、人道支援や災害救援、海洋に関する国際法のセミナーを開いたり、各種訓練を見学してもらうことで能力向上を後押ししたりするプログラム。今回、ASEAN全加盟国(10カ国)から尉官クラスの若手士官ら11人が参加した。

 防衛省幹部は「航行中の艦艇でセミナーを開くことで、より実践に即した知見を習得できる」と意義を語る。全加盟国を対象とすることで認識の共有や一体感の醸成を促す狙いもあるという。

 いずも艦上でのセミナーと並行し、日本国内でも交流が進む。南海トラフ地震を想定した自衛隊統合防災演習が20日にスタートしたが、今回はASEAN全加盟国から佐官クラスの士官を招待した。23日までの間、指揮所での活動や関係機関との連携などの要領を学んでもらい、災害対処能力の向上を後押しする。

 「南シナ海はわが国の石油、天然ガスなどの重要なシーレーンで、その安全保障は私たちにも重要な関心事だ。東南アジア諸国と考えをいつにして防衛協力、交流を強化していくのは今後とも重要な課題だ。その一環として、いずもが南シナ海に入っている」

 海上自衛隊トップの村川豊海上幕僚長は6月6日の記者会見で、南シナ海で「いずも」が活動することの意義をそう語った。いずもは7月にはインド洋で米国やインドとの共同訓練に参加する予定で、しばらくは活躍の報が続きそうだ。

(政治部 千葉倫之)

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