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【外交・安保取材の現場から】いまが日中関係改善のタイミングか? 安倍晋三首相は「一帯一路」構想に前のめり過ぎる

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【外交・安保取材の現場から】
いまが日中関係改善のタイミングか? 安倍晋三首相は「一帯一路」構想に前のめり過ぎる

国際交流会議「アジアの未来」晩餐会で乾杯を行う安倍晋三首相=6月5日、東京都千代田区(春名中撮影 国際交流会議「アジアの未来」晩餐会で乾杯を行う安倍晋三首相=6月5日、東京都千代田区(春名中撮影

 安倍晋三首相(62)が中国が掲げる現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」への協力に前向きな姿勢を示した。どうやら首相官邸は、今年から来年にかけて日中関係を本格的に好転させる構えのようだ。ただ、日中をめぐる状況は、東シナ海情勢や、12人の日本人拘束などで明るい材料はない。にもかかわらず、関係改善への意欲を持つのは、前のめりという印象を否めない。

 「洋の東西、そしてその間にある多様な地域を結びつけるポテンシャルを持った構想だ」

 安倍首相は6月5日、日経新聞が主催する国際交流会議「アジアの未来」で一帯一路をこう評価した。首相自身がここまで踏み込んだ発言をしたのは初めてだ。

 安倍首相は「インフラについては国際社会で広く共有されている考え方がある」と指摘し、〝条件〟を提示することを忘れなかった。その条件とは「透明性で公正な調達によって整備されること」「プロジェクトに経済性があり、借り入れをして整備する国にとって、債務が返済可能で、財政の健全性が損なわれないこと」の2つだ。

 安倍首相はこうも話した。

 「国際社会の共通の考え方を十分に取り入れることで、『一帯一路』の構想は、環太平洋の自由で公正な経済圏に、良質な形で融合していく、そして、地域と世界の平和と繁栄に貢献していくことを期待する。日本としては、こうした観点からの協力をしていきたいと考える」

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 中国がこれらの“条件”をクリアするのは容易ではない。

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