産経ニュース

【衝撃事件の核心】逃亡46年“最後のフライト”で見せた67歳過激派の素顔 「指名手配に負けない」中核派が支援か

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【衝撃事件の核心】
逃亡46年“最後のフライト”で見せた67歳過激派の素顔 「指名手配に負けない」中核派が支援か

警視庁に移送される大坂正明容疑者=7日午後、東京都千代田区(松本健吾撮影) 警視庁に移送される大坂正明容疑者=7日午後、東京都千代田区(松本健吾撮影)

 北区のアジトからは大坂容疑者のアルファベットのコードネームが書かれた「指名手配キャンペーンに負けない」との趣旨の文書も見つかっており、「捜査機関に足取りをつかまれないように、大坂容疑者に関する情報は全て暗号でやり取りされていた」(警視庁幹部)という。

地裁前で抗議活動、機関紙で「無実」

 公安部は一連の捜査で、今回、大坂容疑者とともに逮捕された中核派の非公然活動家の男(58)と行動をともにしていることをキャッチ。今年1月には、大阪府警が、この活動家の男が大坂容疑者の最後の潜伏場所となった広島市のマンション一室に入るのを確認した。

 捜査員がこの部屋の監視を続ける中で、活動家の男以外の男の存在を察知。粘り強い捜査の末にたどり着いたこの男こそが大坂容疑者だった。先の幹部は、「中核派の10人前後の活動家が警察当局の捜査を警戒しながら、主に2人ペアで大坂容疑者の逃走を支援していた」と指摘する。

 大坂容疑者の逃亡を支援したとみられる中核派は、協力団体とともに大坂容疑者が殺人容疑などで逮捕された当日の7日、東京地裁前で抗議活動を決行。機関紙「前進」で、「大坂同志は無実」と題する記事を掲載するなど、“後方支援”を続けているが、46年にわたる逃亡への関与の有無について明らかにしていない。

 ただ、歴史の波に埋もれかけた事件が、真相解明に向けて大きく動き出したことは間違いなさそうだ。

 【渋谷暴動事件】=昭和46年11月14日、米軍駐留を認めた沖縄返還協定に反対する学生らのデモ隊が暴徒化し、東京・渋谷の派出所や警戒中の機動隊員を火炎瓶や鉄パイプで襲撃。派遣されていた新潟県警の中村恒雄警部補=当時(21)、2階級特進=が大やけどを負い死亡した。中核派活動家らが逮捕されたが、大坂正明容疑者は逃走。警察庁は昨年11月、有力な情報提供者に最高300万円を支払う公的懸賞金(捜査特別報奨金)の対象に指定した。

 【中核派】=過激派の極左集団。昭和32年設立の「日本トロツキスト連盟」に路線対立が生じ、38年に中核派と革マル派に分裂した。「革命的共産主義者同盟全国委員会」が正式名で、東京都江戸川区の出版社「前進社」が本拠地。警察庁によると、構成員は渋谷暴動事件の46年に約8370人で、現在は約4700人。暴力での共産革命を目指し、内部にテロやゲリラを実行する非公然組織「革命軍」などがある。空港建設を巡る成田闘争などでもゲリラ事件を起こし、革マル派との闘争は双方に多数の死傷者が出ている。近年は労働運動を通じ組織拡大を進め、反原発などの市民運動にも参加する。

このニュースの写真

  • 逃亡46年“最後のフライト”で見せた67歳過激派の素顔 「指名手配に負けない」中核派が支援か
  • 逃亡46年“最後のフライト”で見せた67歳過激派の素顔 「指名手配に負けない」中核派が支援か
  • 逃亡46年“最後のフライト”で見せた67歳過激派の素顔 「指名手配に負けない」中核派が支援か
  • 逃亡46年“最後のフライト”で見せた67歳過激派の素顔 「指名手配に負けない」中核派が支援か
  • 逃亡46年“最後のフライト”で見せた67歳過激派の素顔 「指名手配に負けない」中核派が支援か
  • 逃亡46年“最後のフライト”で見せた67歳過激派の素顔 「指名手配に負けない」中核派が支援か
  • 逃亡46年“最後のフライト”で見せた67歳過激派の素顔 「指名手配に負けない」中核派が支援か

関連トピックス

「ニュース」のランキング