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【矢板明夫の中国点描】世界最大級の台湾「華僑」組織結成 6月4日、「中国人」との呼称に抵抗 中国は「台湾独立の動き」と警戒

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【矢板明夫の中国点描】
世界最大級の台湾「華僑」組織結成 6月4日、「中国人」との呼称に抵抗 中国は「台湾独立の動き」と警戒

 第二次大戦後、日本に在住する台湾人たちの「国籍」は「中華民国」に変更され、在日中国人が主導する組織に参加した人も多かった。1949年に新中国成立後、日本の華僑組織は、「中華人民共和国系(北京)」と、「中華民国系(台北)」に大きく別れたが、台湾系住民のほとんどは、「中華連合総会」など、台北系に加盟した。今回、全台連に参加するメンバーの中に、各地の台北系華僑団体の幹部もおり、離脱は既存団体にダメージとなると指摘される。

 全台連が結成される背景は、昨年5月、台湾独立志向の民進党の蔡英文・政権が発足したことに伴い、在日台湾人のアイデンティティーが強くなったこともあるが、中国政府の台湾に対する嫌がらせが最近、ますます顕著化したことも原因だといわれる。

 例えば、台湾の民進党の元職員の李明哲氏が今春、中国で治安当局に拘束されたが、その容疑に関する説明はほとんどなく、面会を求めた李氏の妻の訪中を拒否したことが台湾人の中国に対する印象を悪化させた。また、世界保健機関(WHO)の総会から台湾の参加を中国が阻む圧力を加えたことも、在日台湾人の不満を高めた。

 ある台湾人は、「私たちは中国共産党政権に対し強い嫌悪感がある。自分たちは中国人や華僑ではなく、台湾人、台僑であることを世界中にアピールしたい」と話した。

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