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【防衛最前線(123)】北朝鮮のミサイルを見張る千里眼 亀甲模様の“ガメラレーダー”FPS5

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【防衛最前線(123)】
北朝鮮のミサイルを見張る千里眼 亀甲模様の“ガメラレーダー”FPS5

東シナ海に浮かぶ離島、下甑島(鹿児島県)の航空自衛隊下甑分屯基地に配備されたFPS5「ガメラレーダー」(航空自衛隊提供) 東シナ海に浮かぶ離島、下甑島(鹿児島県)の航空自衛隊下甑分屯基地に配備されたFPS5「ガメラレーダー」(航空自衛隊提供)

 国際社会のごうごうたる非難にもかかわらず、北朝鮮が立て続けに弾道ミサイル発射を強行している。5月に入ってからも14日、21日と週末に続いた。とりわけ14日の「火星12」は、通常よりも垂直に近い角度で打ち上げ、飛距離を抑える「ロフテッド軌道」で発射され、高度が約2000キロメートル超(北朝鮮発表では2111キロ)と、過去最高の高さに到達したことが注目された。

 2000キロといえばどれくらいか。旅客機が通常、飛行する高度は10キロ前後で、国際宇宙ステーションは高度400キロの軌道を周回している。気象衛星「ひまわり」の約3万6000キロには及ばないが、日常生活の感覚ではイメージできないほどの高さであることは間違いない。

 一方で、高度2000キロまで到達したミサイルを、日本や米国などのレーダー網はしっかりと捕捉していた。その一角で、大きな役目を果たしたに違いないのが、地上配備型の警戒管制レーダー「FPS5」だ。弾道ミサイル防衛というと、海上自衛隊のイージス艦や地対空誘導弾PAC3がテレビなどではおなじみだが、FPS5はシステム全体の基幹レーダーとして非常に重要な位置付けにある。

 「ガメラレーダー」という愛称の方が通りがいい。高さ約34メートルの巨大な構造物で、上からみると六角柱の形をしている。特徴的なのは、3つの側面に付けられたレーダーと、その円形の覆い(レドーム)だ。タイルを組み合わせたような外見で、まるで亀の甲羅のよう。そこで、あの特撮怪獣「ガメラ」にちなんだ愛称がついたというわけだ。

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