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【iRONNA発】文政権の経済政策 どん底の韓国経済はこれからどうなる 田中秀臣氏

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【iRONNA発】
文政権の経済政策 どん底の韓国経済はこれからどうなる 田中秀臣氏

ソウルの大統領府で開いた国家安全保障会議で発言する文在寅大統領=14日(大統領府提供・聯合=共同) ソウルの大統領府で開いた国家安全保障会議で発言する文在寅大統領=14日(大統領府提供・聯合=共同)

リフレ政策の不在

 ただ、増税の選択肢は限られたものになるだろう。政府の資金調達は国債発行を中心にしたものになる。政府債務と国内総生産(GDP)比の累増を懸念する声もあるが、完全雇用に到達していない韓国経済の前では、そのような懸念は事態をさらに悪化させるだけでしかない。不況のときには、財政政策の拡大は必要である。ただし文政権の財政政策、というよりも経済政策の枠組みには大きな問題がある。

 それは簡単にいうと、「韓国版アベノミクス」の不在、要するにリフレ政策の不在だ。リフレ政策というのは、現在日本が採用しているデフレから脱却して、低インフレ状態を維持することで経済を安定化させる政策の総称である。

 韓国でもインフレ目標が採用されている。対前年比で消費者物価指数が2%という目標値である。一方、韓国の金融政策は、政策金利の操作によって行われている。具体的には、政策金利である7日物レポ金利を過去最低の1・25%に引き下げており、その意味では金融緩和政策のスタンスが続く。

 実際、韓国の経済状況をみると、最近こそ上向きになったという観測はあるものの、依然完全雇用にはほど遠い。さらに財政政策を支えるために、より緩和基調の金融政策が必要だろう。韓国経済の現状を見ると、高い失業と極めて低い物価水準が同居する「デフレ経済」のため、金融政策の大胆な転換が必要条件である。

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