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【ニュースの深層】パン屋さんはなぜ怒ったか…道徳教科書検定めぐる騒動の背景に「米飯給食」推進への焦燥

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【ニュースの深層】
パン屋さんはなぜ怒ったか…道徳教科書検定めぐる騒動の背景に「米飯給食」推進への焦燥

 西川会長は「過疎地などでは配達コストがかかるうえ週1、2回の納入では稼働率が下がる。仕事とはいえ、利益が上がらなくても協力してきた。『郷土愛不足』という報道があり、各地のパン屋から『給食用をやめたい』という怒りの声が届いた」と振り返る。

分かりづらい道徳教科書の検定制度

 問題となった教材は、少年がいつもと違う散歩道を好きになる読み物。学習指導要領の項目「伝統と文化の尊重、国や郷土を愛する態度」に合わせた教材だが、「我が国や郷土」の要素が不足しているとみられた。こうした場合、検定意見は教科書全体に付けられ、どの教材をどう修正するかは教科書会社の判断となる。

 教科書会社は同じ教材に「まちやくにのすきなところは」との設問を追加するなど、国や郷土を具体的に盛り込む修正を行い合格した。その過程で、散歩道にあったパン屋さんは消え、自分の住む町や季節ごとの和菓子を作る日本のお菓子屋さんをもっと知りたくなるストーリーとなった。

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