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【ニュースの深層】パン屋さんはなぜ怒ったか…道徳教科書検定めぐる騒動の背景に「米飯給食」推進への焦燥

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【ニュースの深層】
パン屋さんはなぜ怒ったか…道徳教科書検定めぐる騒動の背景に「米飯給食」推進への焦燥

 全パン連の西川会長は「誤解を解くのは難しい」として、4月23日、学校給食を所管する文科省健康教育・食育課に宛て、パンも週2回食べさせてほしいという趣旨の要望書を提出するにとどめた。

 なぜ、教科書検定の所管課ではなく、学校給食なのか。かつて学校給食の主食はパンが中心だったが、文科省が農林水産省と連携して米飯給食を推進してきた経緯があるからだ。

製パン業者は4分の1に…止まらぬ廃業

 平成21年3月の局長通知では、米飯給食について「週3回以上(週3回以上の地域や学校については週4回程度)」を目標に設定。「地域の食文化を通じた郷土への関心を深める」ことなどを教育的意義に掲げている。文科省の米飯給食実施状況調査によると、国公私立学校の米飯給食は週3・4回(27年5月1日現在)。その分、パン給食は減った。

 かつて6千を数えたパンの納入事業者は、今や1500を下回る。少子化と後継者不足に加え、米飯給食の定着が廃業する事業者の増加に拍車を掛けた。全パン連がパン給食存続に向け、国産小麦の使用を進めるなどの活動を強化してきた矢先に起きたのが、今回の騒動だった。

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