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【登山異聞】雪崩事故で高校山岳部の灯を消すな! 危険に対する感性を磨くには「経験値」を上げるしかない

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【登山異聞】
雪崩事故で高校山岳部の灯を消すな! 危険に対する感性を磨くには「経験値」を上げるしかない

「ラッセル訓練」の春山講習中に惨事は起きた=栃木県那須町(共同通信社ヘリから) 「ラッセル訓練」の春山講習中に惨事は起きた=栃木県那須町(共同通信社ヘリから)

 栃木県那須町のスキー場付近で、登山の講習中の栃木県内の高校生らが雪崩に巻き込まれて、8人が命を落とした事故から2週間が過ぎた。伝統の「春山安全登山講習会」には、犠牲となった大田原高のほか、那須清峰、矢板東、真岡女子、真岡、宇都宮の県立6校に、私立矢板中央の計7校の60人以上が参加。雪崩注意報が出ている中で「ラッセル訓練」を敢行し、顧問らの判断は間違っていなかったのか、装備は万全だったのか非難が集中しているが、この惨事によって高校山岳部の歴史の灯を消してはならない。

 「いいぞいいぞとおだてられ 死に物狂いで来てみれば 朝から晩まで飯たきで 景色なんぞは夢のうち」…

 山の愛好家なら一度は聞いたことのある「新人哀歌」。作詞・作曲不詳の曲にもかかわらず、青春の日々を山で過ごしてきた老若男女の間で歌い継がれてきた。歌によれば、登山部は「地獄の二丁目」。上下関係の理不尽さに嫌気がさす中でも、山の魅力にはまっていく心境が歌詞に込められている。

豊かな時代だからこそ…

 今回、雪崩事故で犠牲となった高校生の中には、山好きの父親の影響で登山を始めた登山部員がいた。父親からすれば、愛息になぜ、危険な登山をやらせてしまったのか。後悔の念と葛藤は容易には消えうせないだろう。大学山岳部が風前の灯火と言われる中、栃木県内にこれだけの高校山岳部が協力し合い、活動していたことは部外者には知られていない。

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