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【いばらきプレミア】陸前高田の奇跡の一本松に子孫を 10本の苗が育った

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【いばらきプレミア】
陸前高田の奇跡の一本松に子孫を 10本の苗が育った

住友林業筑波研究所で育てられている「奇跡の一本松」の種子から育った苗=平成24年12月7日(茨城県つくば市) 住友林業筑波研究所で育てられている「奇跡の一本松」の種子から育った苗=平成24年12月7日(茨城県つくば市)

 東日本大震災の津波に耐えた岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」。被災地の住民にとっては復興のシンボル、見学者にとっては震災の“語り部”として、今も訪れる人が後を絶たない。その子孫を将来に残そうと、住友林業筑波研究所(つくば市緑ケ原)は震災直後から一本松の苗の育成に挑戦し、10本の苗が育った。震災から6年がたち、一本松が故郷に帰る日が近づいている。

 3月上旬、同研究所を訪ねると、サクラやウメ、スギなどの苗が並ぶ温室の一角に一本松の苗はあった。高さ30センチほどだが、枝葉を伸ばした姿は立派な松だ。

 同研究所は、苗生産や組織培養の技術を用い、日本各地の貴重なサクラなど名木を増殖・保存し、次世代に継承する事業を行っている。その実績を生かし、震災後に一本松を保護するプロジェクトに参加。後継樹の育成を担当することになった。

 同研究所のメンバーらが被災地に入ったのは震災翌月の平成23年4月。当時、主席研究員だった中村健太郎さん(50)は「生き物の息吹が感じられない中、一本松だけが立っている不思議な光景だった」と振り返る。当時辺りはがれきだらけ。一本松の上部に枝が残り、採取した数本の枝から200本の接ぎ木苗を作った。そのうち3本が根付き、成長を始めた。接ぎ木苗は一本松の“分身”に当たる。

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