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【阿比留瑠比の極言御免】
「森友国会」で忖度だ! 関与だ!と騒ぐ政治家たちの末路とは…
宮沢賢治の詩に、『政治家』と題したものがある。書きだしはこうである。
「あっちもこっちも ひとさわぎおこして いっぱい呑みたいやつらばかりだ」
初めて読んだときには、政治家をそんなふうに決め付けていいものかとあまり感心しなかった。だが、このところの学校法人「森友学園」騒動を見ていると、そう言われても仕方があるまいと思う。
なにしろ国権の最高機関である国会は、明けても暮れても森友一色なのである。やれ視察だ証人喚問だと国会議員らがバカ騒ぎを続けているうちに、もっと真剣に議論されるべきだった平成29年度予算がいつの間にか成立した感がある。
もっとも、当の政治家にも現状にあきれている人は少なくないようである。自民党の橋本岳厚生労働副大臣は29日、自身のフェイスブックに、夏目漱石の『草枕』の一節「智に働けば角が立つ」をもじって、次のように記していた。
「問い合わせたら関与となる。配慮はなくても忖度となる。否定したら証明しろだ。とかくに政治の世は住みにくい」
何でもかんでも関与だ忖度だと、あいまいでどうとでも解釈できる言葉でレッテルを貼る。そんな事実は「ない」と反論すると、「ない根拠を示せ」と無理を承知で「悪魔の証明」を強いてくる。そんな国会のあり方をよく表している。
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