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【野口裕之の軍事情勢】
北朝鮮の金正恩氏が影武者を抱えても米軍の斬首作戦に脅えるワケ 「死の白鳥」が舞う時、死が訪れる
いずれにしても、米軍は衛星を最大活用した、24時間いかなる天候でも攻撃に転じられるJDAMなどで、金委員長を仕留める作戦を立案し終えた。同時多発で金委員長の潜伏可能性のある場所は全て猛撃される。影武者だとて容赦はされない。あとは、ドナルド・トランプ大統領が「非常に悪い振る舞いをしている」と目を付ける金委員長をどう「処理」するか、大統領の決断にかかっている。北朝鮮のどこにも、金委員長の逃げ場所はないのだ。
ところで、金委員長に影武者がいたとして、体重130キロの巨漢影武者を、飢餓の国でよく探し出せるなと感心する。顔だけでも似ている国民を探すにしても、金委員長自身、90キロの体重が130キロに増えるまで5年以上かかっている。
臨時編制された「ドリーム・チーム」
閑話休題。空爆のみで、金委員長を排除できない現実を、米軍はかつて味わった苦い戦訓で学習している。
イラクでは、戦車群と塹壕陣地でバグダッド付近に防衛線を敷いていた大統領親衛隊を、米英軍は航空戦力だけで制圧し、イラク軍将兵は潰走した。前述のウォーデン大佐は大戦果を前に、航空戦力を過大評価。航空戦力だけで、サダム・フセイン大統領(1937~2006年)を追い詰めようとして、失敗した。
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