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【クローズアップ科学】エイズ治療薬発売から30年 「死の病」克服、多剤療法が奏功

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【クローズアップ科学】
エイズ治療薬発売から30年 「死の病」克服、多剤療法が奏功

エイズとの闘い エイズとの闘い

 ウイルスは体内で1日に最大1兆個も増殖。これらを放出する免疫細胞も大量に死滅するため、感染者は免疫不全に陥る。

 現在の治療薬は、こうした酵素の働きを阻害して増殖を断ち切るタイプが主流だ。標的はAZTが対象とする逆転写酵素のほかインテグラーゼとプロテアーゼがあり、3つのタイプを組み合わせて治療する。

 当初は数種類の薬を1日に何回も服用するのが大変だったが、必要な成分を複数配合し、効き目も長い合剤が登場したことで、現在は1日1錠の服用で済むようになった。

完治への道遠く

 将来に向けた研究も進んでいる。国立感染症研究所などが開発しているのは予防のためのワクチンだ。

 エイズウイルス特有のタンパク質を作るよう遺伝子操作した別の無害なウイルスを未感染者の鼻に噴霧。体内に抗体を作って感染を防ぐもので、2013年にアフリカで臨床試験が始まった。

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