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【防衛最前線(113)】探知能力向上で中国軍機を見逃さない 自衛隊が導入を決めた早期警戒機「E2D」

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【防衛最前線(113)】
探知能力向上で中国軍機を見逃さない 自衛隊が導入を決めた早期警戒機「E2D」

訓練のため米軍岩国基地に到着した早期警戒機「E2D」=2月2日午後、山口県岩国市 訓練のため米軍岩国基地に到着した早期警戒機「E2D」=2月2日午後、山口県岩国市

 四方を海に囲まれた日本への脅威は、空と海からやって来る。もしもの時、被害を最小限に食い止めるには、相手の動きをいかに素早く察知するかが大きな鍵だ。近い将来導入される航空自衛隊の早期警戒機「E2D」は、現在のE2Cよりもレーダー探知をはじめとしたさまざまな能力が大幅に向上。今後、中国軍機の活動が活発化している南西諸島周辺をはじめとした日本の空を力強く見守っていくことになる

 早期警戒機とは、レーダーによる警戒監視などを行う航空機で、地上レーダーからでは捕捉しにくい低高度からの侵入機を早期に探知することが主な任務だ。

 日本では東西冷戦期の昭和51年に発生した「ベレンコ中尉亡命事件」が契機となって導入された。事件では、ソ連軍(当時)の軍人がミグ25迎撃戦闘機で北海道の函館空港に強行着陸。自衛隊は低空で飛行するミグ25を途中で見失い、国防上の問題点が指摘された。その結果、米国のE2Cを採用することが決まり、さまざまな機体の改修を経て現在に至っている。

 E2Dの価格は1機あたり約260億円。ひとまず27、28年度予算に2機分が盛り込まれ、導入後は各種試験を実施するために三沢基地(青森県)へと配備される予定だ。

 性能はE2Cに比べて大幅に向上し、より遠方の物体を、より高精度に探知することが可能となった。E2Dのレーダーは機体上部に設置された円盤状のもので、任務中は一定の速度で回転。電波は通常、目標物にはね返されて戻ってくると4分の1程度の強さに減衰しているが、E2Dは電波を受信する機材の性能も向上し、ステルス機の探知能力も強化された。

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