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【防衛最前線(108)】護衛艦の対空防護、陰の立て役者 「炎」「蜂」を操る訓練支援艦「くろべ」「てんりゅう」

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【防衛最前線(108)】
護衛艦の対空防護、陰の立て役者 「炎」「蜂」を操る訓練支援艦「くろべ」「てんりゅう」

4機同時の運用に向けて甲板に並ぶ「高速無人標的機チャカBQM-74E」(チャカ3)(海上自衛隊提供) 4機同時の運用に向けて甲板に並ぶ「高速無人標的機チャカBQM-74E」(チャカ3)(海上自衛隊提供)

 海上戦闘で主力となる護衛艦は、北朝鮮などから弾道ミサイルが発射された場合に海上配備型迎撃ミサイル(SM3)で国民を守る重要な役割も担う。当然ながら敵に狙われる可能性は高く、中でも脅威なのが超高速で向かってくる対艦ミサイルだ。訓練支援艦「くろべ」と「てんりゅう」の2隻は、対艦ミサイルに対する防御訓練に用いられる世界的にも珍しい艦船で、目立たない存在ながらも国防力を維持する陰の立役者として欠かせない。

 護衛艦の無力化を目指して対艦ミサイルが飛んできた場合、まだ距離があるうちに迎撃ミサイルで撃ち落とすのが原則だ。仮に撃ち漏らしたら、超高速で接近してくる対艦ミサイルを護衛艦の大砲やCIWS(シウス)と呼ばれる20ミリ機関砲で迎え撃つしかない。何としても迎撃ミサイルで仕留めねばならず、練度の維持向上は死活的な課題だ。

 平成元年に竣工したくろべと、その改良発展型で12年に竣工したてんりゅうは、対艦ミサイルに擬した無人の高速標的機を複数搭載。後部甲板から射出し、それぞれが同時に4機まで運用できる。

 訓練中の護衛艦は、最高時速約1千キロで飛行する“対艦ミサイル”に対して訓練弾を撃ち、命中精度を鍛える。高速標的機は数千万円とも言われる高価な代物なので、衝突寸前で互いに回避させることもある。

 飛行時間の制約はあるが、高速標的機は1度の飛行で2~3回の訓練に用いることができる。同時に4機を飛ばせば、1隻の護衛艦が複数のミサイルに襲われた場合の訓練も可能だ。

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