産経ニュース

【ニッポンの議論】高齢者の定義とは 65、70それとも75歳?

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【ニッポンの議論】
高齢者の定義とは 65、70それとも75歳?

慶応大学経済学部教授の駒村康平氏 慶応大学経済学部教授の駒村康平氏

 高齢者の定義を現状の「65歳以上」から引き上げようという提案に注目が集まっている。内閣府の専門家会議では、経済的・社会的見地から「70歳以上」に見直す議論があるほか、日本老年学会は心身の若返りを理由に「75歳以上」とする提言を行った。定義の見直しは、高齢者を取り巻く年金制度や労働環境にどのような影響があるのだろう。慶応大経済学部の駒村康平教授と、高齢・障害・求職者雇用支援機構の浅野浩美氏に話を聞いた。(高橋裕子、篠原那美)

「より柔軟な年金制度を」慶応大経済学部教授 駒村康平氏

 --高齢者の定義を70歳以上や75歳以上に引き上げようという議論がある

 「ただちに制度が変わるわけではなく、『75歳くらいまでは現役でやれる社会を意識しよう』という社会に対するメッセージだと思う。今後、そういう雰囲気が出てきて実際に皆が働けるようになったら、年金や医療保険、介護保険の区分などの見直しにつながっていくのだろう。特に若い世代には65歳がゴールではなく、その先は決して短くないと知ってもらう意味がある」

 --議論がなされる背景は

 「年金制度は昭和16年の制度公布時は55歳から年金を支給していたが、支給期間は10~15年程度の見込みだった。現在は人口の90%以上が65歳以上まで生き、最新の人口推計では平成72(2060)年の平均寿命は女性で93歳になるとみられる。40年働いて30年年金をもらうのは制度として成立しない」

続きを読む

このニュースの写真

  • 高齢者の定義とは 65、70それとも75歳?

「ニュース」のランキング