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【野口裕之の軍事情勢】「日本と14年間戦って勝った」という中国の弱味 「逃げ回って正解」と公言した毛沢東が邪魔?

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【野口裕之の軍事情勢】
「日本と14年間戦って勝った」という中国の弱味 「逃げ回って正解」と公言した毛沢東が邪魔?

中国共産党軍を率いた毛沢東・元国家主席(中央)(AP=共同) 中国共産党軍を率いた毛沢東・元国家主席(中央)(AP=共同)

 ところが、(3)段階に当たる1944~45年にかけ、帝國陸軍は50万の兵力で対中戦争最大の作戦《大陸打通作戦》を実行し、戦略目的達成はともかく、作戦通りの地域を占領した。結局、支那派遣軍は1945年の終戦時点でも100万以上の兵力を有し、極めて優勢だった。第二次世界大戦(1939~45年)における帝國陸海軍の戦死者240万人の内、中国戦線での戦死は46万人。(3)で言うところの「反攻」「殲滅」などは夢物語だった。

 数字や持久戦論が何を示唆するかは歴然としている。

 1937年に勃発した支那事変が大東亜戦争へと拡大する中、精強な帝國陸海軍と戦ったのは国民党軍で、共産党系軍は一部が散発的遊撃(ゲリラ)戦に臨んだが、主要戦闘は回避に回避を重ねた。持久戦論で「防御」「対峙」「反攻準備期間」などと繕ってはいるが、何のことはない「非戦」ならぬ「避戦」に徹していたのである。

 共産党軍は帝國陸海軍と国民党軍の戦闘を可能な限り傍観し、戦力温存に専心。同じく帝國陸海軍から逃げ回った国民党軍の《退嬰的戦法》をはるかに凌駕した。わが国の敗北は、米軍の原爆を含む圧倒的軍事力がもたらしたのだった。

 習近平・国家主席は盧溝橋事件77周年の式典で言い放った。

 「歴史の否定や歪曲、美化を決して許さない」

 「『確固たる史実』を無視している」 

 自己批判だと思ったらさにあらず。いつもながらの日本批判であった。けれども、有り難いことに、『確固たる史実』を、毛沢東は持久戦論以外にも残してくれた。

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