産経ニュース

【ニュースの深層】観光の起爆剤→頓挫 伊豆大島揺るがした「シン・ゴジラ」像の設置騒動は一体何だったのか

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【ニュースの深層】
観光の起爆剤→頓挫 伊豆大島揺るがした「シン・ゴジラ」像の設置騒動は一体何だったのか

シン・ゴジラ像の完成イメージ図(TM&(c)TOHO CO.,LTD.)=大島町議会資料から抜粋 シン・ゴジラ像の完成イメージ図(TM&(c)TOHO CO.,LTD.)=大島町議会資料から抜粋

 怪獣「ゴジラ」とゆかりの深い伊豆大島(東京都大島町)で、町の「シン・ゴジラ」像設置計画に一部の町民から反発が出ていた問題は、三辻(みつじ)利弘町長が昨年12月27日、計画断念を表明したことで収束した。「シン・ゴジラ像を観光の起爆剤に」(大島町観光産業課)。町の期待とは裏腹に、設置計画が報じられると疑問の声が噴出。年明けの1月中に着工予定だった設置計画は一転頓挫し、シン・ゴジラが伊豆大島に“上陸”することはなくなった。島を揺るがしたシン・ゴジラ像の設置騒動とはいったい何だったのか。

経済効果は5年間で約6億円

 椿の花に三原山。伊豆大島は昭和40年代、都はるみさんの演歌「アンコ椿は恋の花」のヒットもあって年間84万人が訪れる一大観光地だった。しかし、61年の三原山大噴火などの影響もあり観光客は年々減少。最近は最盛期の4分の1以下に落ち込んでいた。

 「豊かな自然だけで観光客が来るなら、現状のように観光産業は低迷していない」。危機感を募らせた三辻町長は「今ならシン・ゴジラだ」と考え、像の設置を決定したという。町はシン・ゴジラ像の経済効果を5年間で約6億円と見込んでいた。

 町が議会に提出した資料によると、シン・ゴジラ像は高さ約10メートル、重さ約24トン。事業費は当初約9千万円だったが、その後、霧の噴出装置や照明、音響設備費などに約1億円を追加計上。11月の臨時議会で可決されたものの、事業費が当初の倍以上になったため疑問視する声が上がり、人口(約7800人)の4分の1を超える約2400人の反対署名が集まっていた。

続きを読む

このニュースの写真

  • 観光の起爆剤→頓挫 伊豆大島揺るがした「シン・ゴジラ」像の設置騒動は一体何だったのか
  • 観光の起爆剤→頓挫 伊豆大島揺るがした「シン・ゴジラ」像の設置騒動は一体何だったのか
  • 観光の起爆剤→頓挫 伊豆大島揺るがした「シン・ゴジラ」像の設置騒動は一体何だったのか
  • 観光の起爆剤→頓挫 伊豆大島揺るがした「シン・ゴジラ」像の設置騒動は一体何だったのか

「ニュース」のランキング