産経ニュース

【新春・話題ネタ先読み】2017年「町内会」バトルが全国で多発 「脱会したい」→「ゴミ捨て場使うな」 文化部 中井なつみ

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【新春・話題ネタ先読み】
2017年「町内会」バトルが全国で多発 「脱会したい」→「ゴミ捨て場使うな」 文化部 中井なつみ

地域の清掃といった社会活動が「生きる糧になっている」と高齢者は訴える=平成28年2月、大阪市(川瀬充久撮影 本文とは関係ありません) 地域の清掃といった社会活動が「生きる糧になっている」と高齢者は訴える=平成28年2月、大阪市(川瀬充久撮影 本文とは関係ありません)

 「町内会を脱会したいと申し出たら、ゴミ捨て場を使うなと言われた」「家の近くの防犯灯を外された」「前納した会費を、引っ越し時に返してもらえない」など、その内容はさまざま。同社経営企画部長の田上嘉一弁護士は「ここ数年で、トラブルの相談が増えるようになってきた」と話す。

 田上弁護士によると、相談が多いのは退会や会費をめぐる事例。「実際に弁護士や司法が介入するケースは多くはない」としつつも、退会を認めてもらえないというトラブルを巡っては、裁判になった事例もある。田上弁護士は「もし、町内会からしつこく勧誘されるなどの『加入の強制』があったり、退会による度を超えた嫌がらせがあったりした場合は、民法上の不法行為が成立する可能性はある」と指摘する。

新たなあり方を模索

 トラブルを抱える町内会が増える実態について、地方行政に詳しい首都大学東京大学院人文科学研究科の玉野和志教授(地域社会学)は、「町内会の存在や役割を否定するのではなく、新たな運営の方法を探るべきでは」と話す。

 玉野教授は、ゴミ捨て場の環境維持や行政との交渉の場面など、地域社会における町内会の役割は大きいとしつつ、構成員の高齢化や加入率の低下が叫ばれる状況では「これまでと同じ役割を担い続けるのは難しい」と指摘。今後は、町内会の仕事を減らして効率的な運営ができるようにしたり、NPO法人などの外部団体や企業に仕事の一部を委託するなどの手段も検討する必要があるという。

続きを読む

このニュースの写真

  • 2017年「町内会」バトルが全国で多発 「脱会したい」→「ゴミ捨て場使うな」 文化部 中井なつみ

「ニュース」のランキング